これもチーム活性化の一環か。日本ハム・新庄剛志監督(50)が野村佑希内野手(22)の捕手コンバートを明言。チーム内に衝撃が走っている。
三塁手・野村について、新たな秘策を唐突に切り出したビッグボスは「ジェイ(野村の愛称)の来年、キャッチャー案というのも面白いかな。試す価値はある。配球も覚えてくれたらいいし。プラスにはなると思う。慣れるのにはだいぶ時間がかかるとは思うけど、やらせていいんじゃないかな。『4番・キャッチャー』とかね」。
米国生まれの野村の本職は2019年のプロ入り直後から内野手。高校時代(花咲徳栄)に投手経験はあるものの、捕手経験は皆無だという。そんな未知のポジションにあえて挑戦させる背景には、指揮官なりの思惑がある。
「やっぱりジェイがサードを守っていて何か余裕がないというか。エラーとかをした後の打撃にも響いてきている感じがするので。そのへんはこっちが判断してあげた方がいいかなと。ファーストかキャッチャーか。サードは守れるけど、ジェイの場合はこういう(待って半身になって捕球する)クセがあるでしょ。(前に)行けよって。でも(ボールを)待つから。ダブルプレーを取れない内野は嫌ですからね、僕は」
野村は今季75試合に出場。打率はリーグ4位の2割8分6厘を誇り、6本塁打、31打点。清宮や万波らとともに将来のチームを背負う、期待の和製大砲候補だ。だからこそ指揮官も打撃に影響を及ぼしかねない今の守備位置を変更させ、長距離砲としてのさらなる成長を促そうとしている。
すでに本人には1か月半前に捕手転向の話を打診。当然、野村には「寝耳に水」だったようで「(捕手転向の話をしたら)ポカーンって。明後日ぐらいからボス組(二軍)でキャッチャーやらされると思っていたみたい。俺、『来年』っていう言葉、使ってなかったから(笑い)。でも、今オフにはキャッチャーミットを用意させる」(新庄監督)。
未経験の守備位置に加え、野手から捕手に転向した例はプロ野球界でも少ない。野村には険しい道のりが待ち受けるが「やってみて失敗とかはいっぱいあると思うけど、3、4年後にキャッチャーで打率3割1分、20発ぐらい打ってたら(捕手を)始めたことが正解になるから。それにキャッチャーなら何十年(現役)できますか? キャッチャーは1回(守備位置を)取れば35歳以上だから。ケガとかなければだけど(選手)寿命は長くできる。足とかいらないし、頭とキャッチングの問題になってくるからね」と、ボスの親心に迷いはない。
球界の常識を打破し続ける指揮官だからこそ、できる今回のコンバート。すでにチーム内では「数少ない主力の一人であるジェイがコンバート。それなら次は誰か…」と戦々恐々となっている。












