阪神が19日のヤクルト戦(神宮)に0―3で敗戦。先発のガンケルが6回4安打1失点と粘投しゲームをつくったが、打線がわずか4安打と沈黙した。早くも今季11度目となるシャットアウト負けとなり、チームは最速で21日にも自力優勝の可能性が消滅する。
投手陣は21試合連続で失点を「3」以内に抑えるなど好調を持続。だが肝心の打線の状態が安定せず、接戦を落とす試合ばかりが目立つ。阪神は今季ここまでの28敗のうち、半数の14試合が1点差での敗戦だ。
この日最後の打者となったのは糸原健斗内野手(29)。背番号33はこの日の試合開始前時点で直近5試合18打数7安打(2本塁打含む)3打点。5月月間打率3割3分3厘と好調だった。一発が出れば同点となる9回二死二、三塁の絶好機で打席が回ってきただけに期待も集まったがこの日は三ゴロで凡退。虎の「名誉キャプテン」は悔しさを押し殺した表情で天を仰ぎ、フィールドから去った。
開幕から長く続いた打撃不振や二塁手としての守備範囲の狭さもあり、糸原の起用を批判する声は多かった。だが、つながりを欠き「あと1本」「あと1点」に再三泣き続けてきた今季の阪神打線を復活させるキーマンとして、糸原の名を挙げる球界関係者も多い。
「追い込まれてからも粘ることができ、相手投手に球数を投げさせることができる糸原のような存在は今の阪神には貴重な存在。彼とチームの好不調がリンクするケースは多い」(球団OB)
「『最低でも進塁打』といったチームバッティングができる糸原がいてこそ阪神打線は機能するし、佐藤輝、近本、大山、中野ら主力打者陣の存在感も増すことになる」(セ球団スコアラー)
糸原が月間打率3割4分8厘をマークした昨季の3、4月はチームも20勝9敗と絶好調。対照的に打率1割7分6厘とドン底の打撃不振に苦しんだ今季の3、4月は、チームも正反対の9勝20敗1分け…。伏兵タイプの選手ではあるが、糸原が現在の好調を持続できれば今後の阪神の〝ゲームチェンジャー〟になり得るかもしれない。












