次につながる敗戦だった。第94回選抜高校野球大会(甲子園)5日目(23日)の第2試合で大島(鹿児島)は明秀日立(茨城)に0―8で初戦敗退。悲願の聖地1勝をつかむことはできなかった。

 序盤から外野守備の乱れも重なり、4回までに8点のリードを許した。それでもエース左腕・大野稼頭央(3年)は中盤以降、立ち直って9回完投。打線も得点こそ奪えなかったものの9回には一死満塁のチャンスを作り、最後まで諦めない姿勢を貫いた。

 試合後の塗木哲哉監督(51)は前半の大量失点に「甲子園での練習ができず今朝の瞬間まで外野守備を模索したが、どうしても慣れなかった。ああいう大きな舞台での対応力を普段の練習でも生かしていかないといけない」とコメント。

 それでも「夏に向けて自分たちが何をやるべきかが、分かった。結果は出なかったが、次に生かせると思っている」と力強く語った。

 奄美大島の県立校・大島は21世紀枠での初出場から8年ぶりに一般選考でセンバツの切符を手にした。昨年秋の鹿児島大会で離島勢初の優勝を果たすと九州大会でも強豪を次々と撃破し、一気に準優勝。「エンジョイ・ベースボール」を掲げた塗木監督の指導方針もチームの面々に浸透し、群雄割拠の九州勢の中において実力校の仲間入りを果たした。

 塗木監督は「夏にまたこの甲子園に来て、奄美の皆さんに喜んでもらえれば」と前を見据えていた。