第94回選抜高校野球大会は19日、開幕を迎えた。大会1日目の第1試合では21世紀枠で初出場の大分舞鶴が浦和学院(埼玉)に0―4で敗退。2安打完封負けとなった中、エース右腕の奥本翼(3年)は強豪相手に一発を含む9安打4失点を喫するも、7回118球の力投で9奪三振をマーク。緩急をつけた投球術で強い存在感を示した。
3回まで毎回走者を背負いながらも連打を許さず、冷静沈着なマウンドさばきで本塁を踏ませなかった。4回に入ると変化球が高めに浮き、相手の4番・鍋倉に先制三塁打、さらに5番・高山には大会1号となる2ランをバックスクリーンへ叩き込まれた。
続く5回も追加点を許したものの「ワンバンでもいいから低め、低めを意識した」ことで修正に成功。6回以降も三振の山を築き続け、終わってみれば強力打線を誇る相手に7回降板まで堂々の「9K」をマークした。
控えのメンバーたちが腐心しながら作成した相手打線のスカウティングレポートに関しても、バッテリーを組んだ青柳琥太郎(3年)と試合直前まで目を通し「細かい分析があったおかげで入れた」と感謝した。
一発を浴びた場面について「変化球が甘く浮いたところを持っていかれた。失投だったと思う。長打を打たれたところも含め、もう少し集中できれば良かった」と唇をかみながらも「浦和学院を4点に抑えられたことは、これからの収穫になった」と胸を張った。
そして「甲子園は今までは夢の場所だったが、今日立ってみて夏にまた絶対に戻ってきたいと思った」と言葉に力を込めた。
河室聖司監督(57)も「得るものは多かった。最後まであきらめずに戦えたと思う」と評し「奥本は4点取られたが、100点の投球」と目を細めた。
キレのあるストレートを主武器に、スプリット、チェンジアップ、カーブを駆使するエース右腕。確かな手ごたえをつかみ、チームメートともに今夏も再び聖地のグラウンドを目指す。












