第97回選抜高校野球大会第6日(23日)第1試合で、10年ぶり7度目出場の東海大札幌(北海道)が2年連続4度目出場の日本航空石川に7―6と逆転勝ちし、旧校名の東海大四時代に準優勝した2015年大会以来、10年ぶりに甲子園で白星を挙げ、初戦突破を果たした。

 序盤からシーソーゲームを展開し、4回終了時には5―5。5回以降は両チームの投手が踏ん張って無得点が続いたが、再び終盤になると試合が動いた。8回の守備で失策が絡んで1点を勝ち越されたものの、9回にドラマが待っていた。

 先頭の代打・藤根(3年)が左前打で出塁。送りバント失敗などで二死一塁と追い込まれたが、双子の兄で3番の太田勝心(3年)が四球で粘ると、続く双子の弟で4番の太田勝馬(3年)が起死回生の左前適時打で同点に追いついた。さらに鈴木(3年)も左前へ連続適時打を放ち、土壇場で試合をひっくり返した。

 お立ち台に上がった鈴木は「前の打者が好機につないでくれたので、自分がここで決めるしかないと思った。素直に勝ち切れたことは次にもつながるし、自分としてもとてもうれしい」とニッコリ。その上で「打ったのはスライダー。狙い球をしっかり絞って打つことができたのが大きかった。日頃から終盤の3イニングの強さということを意識して練習しているので、それが出せた」と胸を張った。

 遠藤愛義監督(40)は「選手を信じてやるだけと思った。自信を持っていけと伝えていた。終盤に強くというのをやってきたので、いい声が出て盛り上がってベンチワークにつながった。つながる意識ということをずっと言ってきたので、そういうところが最後に実った」と、うなずいた。

 出場32校中、最後の出番となったが、「北海道代表なので土のグラウンドで練習できて非常に良い時間を過ごせた」と勝因を分析した。次戦では東海大札幌は第8日(25日)第3試合で浦和実(埼玉)と対戦する。