ドジャースは28日(日本時間29日)、本拠地ロサンゼルスで行われたマーリンズ戦に1―2で惜敗。打者を封印した先発の大谷翔平投手(31)は6回2失点と粘投したが、打線の援護がなく5試合目の登板で今季初黒星を喫した。

 立ち上がりから首を気にするしぐさを見せながらも104球を投じて5安打、4四死球、9奪三振。三者凡退は3回の1イニングだけだったが、要所を締めて5試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)をクリアした。一方、定位置である「1番・DH」で大谷に代わって出場したのは、打撃好調のダルトン・ラッシング捕手(25)だった。

 第1打席は相手遊撃手の失策、2打席目は二ゴロで凡退し、5回二死無走者で迎えた第3打席は不運に見舞われた。2球で2ストライクまで追い込まれ、3球目が投じられる前に球審からピッチクロック違反を告げられ「三振」のジャッジを下された。ラッシングは判定を不服として抗議したものの認められず、不満げな様子でベンチに引き揚げ、ロバーツ監督も球審のもとへ確認に向かった。

 この場面には〝行き違い〟もあったようだ。米スポーツ専門サイト「アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者は「ホームプレート審判のクリント・ボンドラックは、彼がタイムアウトを要求したところを見るところも聞くところも逃したようだった。ラッシングはiPadで確認し、自分の予想通りだと分かると当然のことながら再び激怒した」と自身のXに投稿した。

 米放送でもラッシングは2球目にファウルを打った後、球審に対してジェスチャーを交えて「タイムアウト」と口にしている場面が映し出されていたが、完全に見落とされてしまった格好だ。ベンチで再度確認したラッシングの怒りは再燃し、〝よく見ろ!〟と言わんばかりに2本の指を目に突き立てるジェスチャーを見せ、球審に向かって声を張り上げた。

 ラッシングの本業である捕手では絶対的なレギュラーにスミスが君臨し、出場機会は限定的。加えてドジャース打線は7回まで連打もなく散発の3安打とストレスがたまる展開を強いられていた。思わぬ形で凡退となっただけに我慢ならなかったようだ。