阪神は28日のヤクルト戦(神宮)に5―10で完敗し首位の座から陥落。先発・才木浩人投手(27)が2回6安打2四球6失点と炎上し今季初黒星を喫した。村上と並ぶ虎のエース格として期待されている右腕の防御率は5・00まで悪化した。

 チームはこの日が9連戦の初戦。中継ぎ陣の負担を少しでも軽減させるため、長いイニングを投げることを義務付けられてマウンドに上がったが、痛恨の独り相撲で周囲の期待を裏切った。

 初回こそ無難に切り抜けたものの、特大の落とし穴は2回に待っていた。先頭・赤羽が佐藤輝の失策で出塁すると、続く岩田→古賀→武岡に3連打を浴び早々に2失点。なおも無死一、二塁とすると打席には投手・吉村。確実にアウトカウントを1つ稼がなければならない場面だったが、慎重になりすぎた右腕は制球が定まらず四球。満塁にして自らの首を絞めると、長岡、内山にも適時打を許し、この回だけで打者一巡の計6点を奪われた。

 続く3回の攻撃で才木に打席が回ってきたが、代打を送られお役御免。藤川監督は試合後、球数52と余力を残している状況ながら、代打を送った意図を「自分のピッチングより、『形』を気にしているように映りましたから。プロですから。最高のパフォーマンスを見せに行くのが一軍の舞台。メカニックみたいなところを、あんなところで気にするべきじゃない」と説明。右腕のマウンド上の姿勢に苦言を呈した。

 才木は前回登板のDeNA戦(横浜)でも5回6失点と炎上。「前回も同じようにコンコンコンと打たれていましたから。試合の中で試しているようなところがあれば、ダメですよね。9連戦の頭を託しているわけですから」。日頃は冷静沈着で紳士的な取材応対を貫く虎指揮官の声は、珍しく怒気をはらんでいた。