ソフトバンクは28日のオリックス戦(京セラ)に7―1の逆転勝ちを収め、5カードぶりに初戦を制した。中盤までは白熱の投手戦となり、ホークス打線は前回対戦でも苦戦した相手先発のショーン・ジェリー投手(28)に6回まで3安打、無得点。天敵と化した右腕が降板した後に7点を奪って大勝した。

 前回19日の対戦では初回に山川の適時打で得点。だが、それ以来11イニング連続無得点となってしまった。試合後、小久保裕紀監督(54)は「打ちにくそうですね。あんなピッチャーいたんですね。(去年は)3Aの中継ぎでしょ…」とライバル球団の発掘力をたたえるしかなかった。

身長213センチのオリックス・ジェリー
身長213センチのオリックス・ジェリー

 チーム内では「ボール自体は前回ほどではなかった」という感想が口々に漏れた。それだけに、調子がよくない中で抑え込まれたショックは大きかったはずだ。「初物」や対戦回数の少ない相手は苦戦しがちだが、ジェリーの場合は天敵化の恐れがあるだけに不穏だ。

 何が厄介なのか――。4回にチーム初安打を放った周東佑京外野手(30)は率直な印象をこう語った。「やっぱり球が動くんで。ストレートもすごいし、カットもいい。あとは(長身から角度がついて)これまでにいない軌道の投手っていうのをめちゃくちゃ感じる。慣れていったら大丈夫だとは思うけど、いないんで…」

 長谷川勇也打撃兼スキルコーチ(41)も「やっぱり、あの長身…。あの長身がどうしても打ちづらくさせている。自然とバッターの振りづらさが出ているなって思う」と、身長213センチのスケールの大きさと見慣れない軌道から投げ込まれるボールへの適応の難しさを感じ取っていた。

 首位を快走して本拠地で11連勝中だったオリックスの勢いを止めたホークス。価値ある勝利を喜びつつも、ジェリーへの警戒度がさらに増すゲームとなった。