ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースが緊急事態に見舞われた。新守護神として獲得したエドウィン・ディアス投手(32)が、右ヒジの関節遊離体(通称・ネズミ)の除去手術を受けることになり、20日(日本時間21日)に負傷者リスト入り。およそ3か月間は戦列を離れる見通しといい、またしてもブルペンが大きく揺らぎ始めた。

 球速低下の異変が生じた10日(同11日)のレンジャーズ戦に続き、19日(同20日)のロッキーズ戦も3失点。注意深く状態を確認してきた結果、利き腕を手術する断が下された。昨季のチームは守護神に期待されたスコットがセーブ機会で10度も失敗する失態を犯すなど安定感を欠き、シーズン終盤から佐々木をブルペンに回す苦肉の策も講じた。その救援陣を落ち着かせるために獲得したのがディアスだったが、開幕から7試合の登板で4セーブ、防御率10・50の成績を残して離脱することとなった。

 乱調はまだしも手術による長期不在は大きな誤算。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は、ドジャースがトレードで新戦力の獲得に動く可能性を指摘。その中で「最適」で「完璧」な投手として挙げたのがカージナルスの救援左腕、ジョジュ・ロメロ投手(29)だった。

カージナルスのジョジュ・ロメロ投手(ロイター)
カージナルスのジョジュ・ロメロ投手(ロイター)

 ロメロは2年連続で65試合に登板し、昨季は防御率2・07の好成績。同誌は「彼はトレード市場に出ると予想される左腕リリーフの中でもトップクラスの実力者であり、ディアスが復帰しても、ドジャースのブルペンの終盤を完璧に支えてくれるだろう」と高評価し「試合終盤の信頼性が高く、結果を残せる投手だ。ドジャースのブルペンは今季もリーグ屈指の強力な陣容とはいえない。ロメロのような投手を加えることで、今後の戦力は確実に強化されるだろう」と占った。

 今季のロメロは11試合の登板で防御率2・25。失点は19日(同20日)のアストロズ戦で喫した3失点だけで、他の10試合ではすべて無失点で抑えている。また、同誌は同じくカージナルスの救援右腕、ライリー・オブライエン投手(31)も有力候補に挙げた。

 ドジャースはディアスの離脱に伴い、ジェイク・イーダーをメジャー初昇格させたが、今後の動きが目まぐるしくなるかもしれない。