コイの主砲がまた見せた。広島の鈴木誠也外野手(27)が16日の巨人戦(東京ドーム)に「4番・右翼」で先発出場。1―0の初回一死一塁では右前打で、その後のチームの得点につなげた。圧巻だったのは3回での先頭だ。

 巨人2番手の戸根の2球目、117キロの変化球をとらえて36号ソロとした。打った瞬間に本塁打とわかるアーチで外野手は一歩も動かなかった。鈴木誠は表情を変えずにダイヤモンドを一周。ベンチに戻ると笑顔を見せ「森下の援護点になって良かったです」と話した。

 2試合連続本塁打で、これが鈴木誠にとって今年の巨人戦での10本目だ。巨人戦で2桁本塁打したのは広島では2005年の新井貴浩が10本塁打して以降、チームで5人目だ。