巨人はジャイアンツ球場などで行われている秋季キャンプの第1クールを1日で終了した。松井秀喜監督(52)の誕生で、球場には大勢のファンやメディアが集結する「ゴジラフィーバー」が到来。新指揮官はなぜか現役時代と異なるユニホームの着こなしとなっているが、盟友でもある村田善則バッテリーチーフコーチが明かした〝謎スタイル〟の真相とは――。

〝ゴジラ熱〟がとどまることを知らない。10月30日から始まった秋季キャンプはこの日が3日目。初めての日曜だったこともあり、松井監督が滞在したG球場だけでも5439人が訪れ、投手陣が練習するGタウンも含めて最多を更新するのべ1万177人が来場した。

巨人現役時代の松井秀喜(2002年)
巨人現役時代の松井秀喜(2002年)

 松井監督の注目は高まるばかりでグラウンドの内外を移動するたびに、スタンドのファンたちも〝民族大移動〟。報道陣も一挙手一投足を追いかけ続けている。

 監督就任に伴って選んだ背番号90はまだお披露目されていないが、代わりに目を引いているのがユニホームの着こなしだ。松井監督はキャンプ初日からソックスをヒザの下まで上げる「オールドスタイル」。現役時代はソックスを見せないロング丈だったが、俊足をウリにする選手たちなどを除いて近年は減少傾向にあるスタイルに変更している。

 松井監督自身は「選手時代みたいに長く履くのもいいんですけど。ああいう着こなしはスタイルのいい人が似合うんですよね。私みたいにガッチリしたタイプは、あんまり似合わないなというのに最近気づきまして」と〝自虐ネタ〟も交えて話していたが、実はもっと深い意味があるかもしれない。

 気分で変えることを強調していたものの、少なくとも3日間はオールドスタイルで完走。1993年のドラフト同期で入団し、松井監督と同学年でもある村田コーチに聞くと「実は僕も気になって『これからはこのスタイルでいくんですか?』と聞いたんですよ」という。

 すると、松井監督から返ってきた答えは「模索中でまだ決めてないけど、とりあえず秋季キャンプ中はこのスタイルでいこうかな」。村田コーチは「彼の中でもいろいろ探り探りなんだと思います」と推し量った。

 ファンたちが広いグラウンドの中からお目当ての選手らを探す上で最も分かりやすい〝目印〟は背番号。しかし、松井監督の90番は就任会見で袖を通して以降、封印されたままだ。ファン思いの松井監督なりの気遣いである可能性もあり、村田コーチも「本心は分からないですけど、松井監督の人柄からすればそういうこともあるかもしれませんね」と否定することはなかった。

 このままオールドスタイルが定着していけば、松井監督の新たなシンボルとなるかもしれない。