阪神の新外国人右腕、ラウル・アルカンタラ投手(28)が30日のヤクルト戦(甲子園)に先発登板し7回途中を7安打1失点。味方打線の援護に恵まれず白星こそ逃したが、安定感のある投球で価値ある2―2のドロー劇に大きく貢献した。

 村上、山田ら好打者を数多く擁するヤクルト打線と対峙し105球を投じた右腕だが、この日は直球を軸にした力で押す投球が奏功。女房役・梅野との呼吸も日に日に合ってきているようで「全体的には悪くなかったと思うね。梅野とも息が合っていたと思うし、配球面でも本当によく引っ張ってくれたよ。しっかりとゲームを作ることができたから良かったよ」と笑顔。昨季は韓国球界で20勝をマークし最多勝。大きな期待とともに今季からタテジマに袖を通すことになった背番号44の本領発揮は、いよいよこれからだ。