ドジャースの大谷翔平投手(31)は3日(日本時間4日)に敵地フェニックスでのダイヤモンドバックス戦に「1番・投手兼DH」で投打二刀流で先発し、6回を2安打無失点、6三振1四球で6勝目(2敗)を挙げた。

 打者20人に89球で、最速100・4マイル(約161・6キロ)を記録。防御率0・74。打者では4打数3安打で4試合連続マルチ安打を記録し、1得点、2四球だった。打率3割1厘。チームは7―0で完勝した。2位のパドレス、ダイヤモンドバックスとのゲーム差は6・5に広がった。

 サイ・ヤング賞候補にふさわしい快投だった。先頭ペルドモにカウント3―1と苦しくなるも、フルカウントからの6球目、99・8マイル(約160・6キロ)のフォーシームで一ゴロに打ち取った。続くキャロルもカウント2―2からの5球目、99・3マイル(約159・8キロ)のフォーシームで投ゴロ、3番モレノは外角低めのスイーパーで三ゴロと無失点で終えた。

 2、3回は連続で三者凡退。大谷の好投に応えて打線も援護。2回にタッカーの5号2ラン、3回にフリーマンとマンシーの適時打で3点を挙げた。登板中に5点の援護点は今季10試合目で最多だ。

 4回二死後にモレノに初安打となり右翼線二塁打されると4番アレナドに対してギヤを上げた。フルカウントからの7球目、外角低めのこの日最速の100・4マイルのフォーシームで三ゴロに仕留めた。絶対に得点をは許さないという思いを込めた勝負球だった。

 5回を三者凡退に抑えて迎えた6回、山場が待っていた。一死後、9番トロイをストレートの四球で歩かせると、ペルドモに左前打され一死一、二塁。打席にキャロルを迎えたが、初球、真ん中低めの98・6マイル(約158・7キロ)のフォーシームで押し切り二ゴロ併殺打。ホームを踏ませなかった。7回も続投かと思われたが、ここで交代。規定投球回に1イニング届かなかった。

 この日はフォーシームで強弱を付けた。最遅92・5マイル(約148・9キロ)から100・3マイルまで約8マイル(約12・9キロ)の差があった。ダイヤモンドバックス打線も戸惑ったはずだ。結果的に平均97・6マイル(約157・1キロ)で、今季平均の97・8マイル(約157・4キロ)を僅かに下回っただけだった。

 MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、防御率0・74は自責点が公式記録になった1913年以降ではオープナーを除いて歴代3位。また、1900年以降、6回以上を無失点に抑えて、同一試合で5度以上出塁した4人目の選手となった。

 打者では4戦連続マルチ安打を記録。初回に打球速度107・8マイル(約173・5キロ)の二塁内野安打、6回一死一塁で打球速度103・8マイル(約167キロ)の右前打、9回一死一、二塁では詰まりながら右前打、さらに2四球と5度出塁した。出塁率4割2分はナ・リーグトップに躍り出た。

 打率3割1厘で防御率0・74は球界の常識を超える。6月は3戦で12打数8安打、打率7割5分とまさに「ミスタージューン」にふさわしい活躍だ。後は打球に角度を付けるだけ。アーチ量産の日は近い。