DeNAは30日の中日戦(神宮)で9―4と勝利し5連勝。タイラー・オースティン外野手(29)が4安打2打点の大暴れを見せた。

 オースティンは前日29日の同戦を新型コロナウイルスワクチン接種の副反応が出たため欠場。三浦監督も練習を見て判断すると語っていたものの、欠場の影響は全く感じさせなかった。

 初回一死二、三塁で迎えた第1打席はやや詰まりながらもバットを振りぬき先制左前適時打。ソトの13号2ランなど打線が爆発し、6点を奪った後の2回二死二塁で回った第2打席では三塁頭上を鋭く抜けるライナー性の打球で適時左二塁打。先発・今永に7点目をプレゼントした。

 オースティンはその後、第3打席は三振も、第4打席で中前打、第5打席で左前打を放ち4安打の固め打ち。これには三浦大輔監督(47)も「すごいですね…」と驚嘆し、言葉を失っていた。

 体調面について指揮官は試合前の打撃練習後にオースティンに尋ねると「大丈夫だ」とサムズアップが返ってきたことも明かした。しかし、当のオースティンは試合後、自身の体調について「万全な状態というわけではないけど、試合には出れるくらいだと思った」と衝撃発言。さらに「特に問題なくプレーできたな」と振り返った。

 打率3割4分8厘はセ・リーグ1位。本塁打、打点も上位に位置しているが、頼れる助っ人は「自分のことというよりは、チームの勝利に貢献できてよかった」とあくまでチーム優先の姿勢を見せた。

 チームは今季初の5連勝。開幕当初は最下位に沈むも6月は貯金4と調子は上向きになった。指揮官は「いい流れの中で戦えている」としながらも「でもまだまだ借金があるということで7月しっかり返していく」と前を向いた。