チームの誤算が、編成トップの足元まで揺らし始めた。米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は、アストロズのダナ・ブラウンGM(59)が、若手育成と補強の両面で厳しい査定を受ける局面に入ったと報じている。19日(日本時間20日)の本拠地カージナルス戦も5―7で落とし、屈辱の同一カード3連敗。チームは8勝15敗でア・リーグ西地区最下位に沈み、直近10試合は2勝8敗、4連敗中だ。
記事の主眼は、ブラウンGMが2023年ドラフト1巡目で指名したブライス・マシューズ内野手(24)の拙守と走塁ミスに象徴される戦力整備の行き詰まりにある。外野補強も中途半端に終わり、ロースター運用そのものに疑問符が付いた。ジョー・エスパーダ監督(50)もやりくりに苦しみ、現場の閉塞感は強い。
だが、より重く映るのは西武からポスティングシステムで獲得した今井達也投手(27)も、今のところ「成功例」になっていない点だ。ブラウンGMが先発陣の立て直しへ期待をかけた右腕は、1月に3年5400万ドル(約85億9000万円)で加入。出来高を含めれば最大6300万ドル(訳100億2000万円)の大型契約だった。それでも開幕からわずか3先発でつまずき、編成トップの見立てまで逆風にさらしている。
ここまで今井は3試合で1勝0敗、防御率7・27、8回2/3で13奪三振、WHIP2・08。13日(同14日)には右腕の疲労で15日間の負傷者リスト(IL)入りとなった。本人も米メディアに「米国の生活に順応できていない」と明かし、移動、食事の時間帯、球場ごとの環境の違いに戸惑っている現状を打ち明けている。
若手の見極めが揺らぎ、オフの投手補強も戦力化できていない。ジ・アスレチックによれば、ブラウンGMが今オフにメジャー契約で獲得した投手たちは、ここまで合計77イニングで防御率5・61。問題はマシューズだけではない。そこへ今井の停滞まで重なれば、ブラウンGMへの視線が一気に険しくなるのも無理はないだろう。












