万全をアピールした。東京五輪野球日本代表「侍ジャパン」に選出されているDeNA・山崎康晃投手(28)が30日の中日戦(神宮)で4番手として登板。1回を三者凡退に抑えた。

 山崎は8―4で迎えた8回、定番の登場曲が流れるも、リリーフカーではなくブルペンから走ってマウンドへ。しかし、いつもとは違う環境にも動じることはなかった。高橋周、ビシエド、堂上のクリーンアップをわずか9球で料理。堂上からは145キロの直球で空振り三振を奪った。

 この日、ネット裏には侍ジャパン・稲葉篤紀監督(48)ら首脳陣が視察に訪れており、試合前の練習で山崎は建山義紀投手コーチ(45)とチームメートが全員引き上げた後もグラウンドに残り、入念に話し合いを行っていた。

 侍ジャパンの中継ぎ陣は中川(巨人)がろっ骨の骨折で辞退。岩崎(阪神)、栗林(広島)、平良(西武)らは初選出と不安が残るが、代表経験豊富な鉄腕が侍の指揮官を前に頼もしい投球を見せた。