DeNAタイラー・オースティン外野手(29)が9日の西武戦(メットライフ)の初回、12号2ランを放った。

「4番・指名打者」で先発出場したオースティンは3番・佐野の適時中三塁打で1点を先制した直後、西武先発・ダーモディの甘く入った146キロの直球を左中間席深部に叩き込んだ。この一打で交流戦6本目、単独トップ。

 同球場は三浦大輔監督(47)が現役時代の2005年6月3日、西武の最強助っ人・カブレラに推定飛距離180メートルの超特大弾を放たれた因縁の地。左翼天井付近には今も記念のプレートが飾られている。三浦監督はこの日の試合前に報道陣から当時について問われると「よくあんなところ打たれたなとここ来るたびに思います」と苦笑いを見せていた。

 16年越しに指揮官の雪辱を果たすような特大の一発を放った助っ人は「ヤッタ! 練習の時から良い状態でした。ランナーを、なんとかかえしたいという気持ちで打席に入っていました。ストライクゾーンに来た球を、しっかりとスイングすることができました」と笑顔で振り返った。