頼れる〝ハマのいぶし銀〟が場内を大きく沸かせた。DeNAの大和内野手(33)が3日のソフトバンク戦(横浜)で値千金の決勝打を放った。

 3点差を追いつかれた直後、同点で迎えた7回一死二塁。2番手の泉から高めに浮いたスライダーをとらえて勝ち越しとなる左越えの適時二塁打を放ち、二塁上で右こぶしを高々と突き上げた。
 
 自らの一打が決勝点となり、チームは4―3で勝利。試合後のヒーローインタビューでは先制3ランのオースティンとともにお立ち台へ。インタビューアからは「決めてやろうという気持ちだったか?」と問われて「いや…」と言葉に詰まり、場内の笑いを誘うと「何とか後ろにつなぐつもりで打席に立ちました」と謙虚な言葉でコメント。その後は「田代(巡回打撃コーチ)さんのおかげです」と続けながら「普段からアドバイスしてくれているんですが、今日の打席に行く前は何も言ってくれなかったですね」とも〝告白〟し、再びスタンドがドッと沸いた。 
 そしてさらに「うれしかったですし、ベンチ見たら田代さんが一番喜んでくれてたんで良かったです」と続け、ベイ党から割れんばかりの拍手と爆笑を誘っていた。