苦しみながらも復活へ手応えをつかんだようだ。DeNA・今永昇太投手(27)が30日、楽天との交流戦(楽天生命パーク)で今季2度目の先発マウンドに立ち、6回を92球、7安打1失点。粘投したものの、1―1のタイスコアのまま降板し勝敗はつかず今季初勝利はお預けとなった。

 この日は左肩のクリーニング手術から、復帰後2度目の登板。初回は二死から浅村に四球を与えたものの危なげなく無安打無失点と上々の立ち上がり。だが2回以降は毎回得点圏に走者を進め、3回には一死三塁から浅村の犠飛で先制を許した。その後も再三に渡ってピンチを招いたが、要所でギアを上げて追加点は与えなかった。

 281日ぶりの一軍復帰戦となった前回の23日・ヤクルト戦(神宮)では5回途中7安打6失点で黒星。それ以来、中6日で臨んだマウンドは苦しみながらも6回を最少失点で切り抜け、試合を作った。

 降板後は「チームが良い状態だったので、その流れを切らないよう自分のピッチングをしようとマウンドに上がりました。ストレートの球威が落ちてからもスライダーとチェンジアップを低めに集められ、また野手の方に助けてもらいながら抑えることができました。(バッテリーを組んだ捕手の伊藤)光さんが上手くリードしてくれました」と振り返った。
 
 結局チームは2番手・石田が勝ち越しを許し、打線も1得点と振るわず1―5で敗れた。