レイズ戦力外で「巨人・筒香」誕生あるのか…原監督の補強ポイント一致

2021年05月13日 05時15分

動向が注目される筒香

 まさかの「巨人・筒香」の誕生はあるのか。米大リーグ・レイズから戦力外となった筒香嘉智外野手(29)の動向が大きな注目を集めている。今後はウエーバーにかけられ、獲得する球団が現れなければ自由契約かマイナー降格、さらには日本球界復帰も選択肢となりそうだ。NPB復帰となれば古巣のDeNAが移籍先の最有力候補とみられるが、球界内では巨人も獲得に乗り出すとの見方も根強い。その可能性を探ってみると――。

 DeNAから海を渡ったハマの主砲が厳しい現実に直面している。筒香は11日(日本時間12日)にロースター40人枠から外れ、戦力外となった。

 今後はトレードが成立しなければ、ウエーバー公示され、獲得希望球団を募る。48時間で移籍先が決まらない場合、筒香はマイナー降格を受け入れるか、FAとなってNPBを含む他球団との交渉が可能となる。筒香本人はまだ意思を示していないものの、日本球界復帰の可能性もあるだけに、早くもその去就が大きな関心事となっている。

 筒香がNPB復帰を決断するとなれば、移籍先として真っ先に浮上するのは古巣・DeNAだろう。DeNAの三原球団代表は12日、筒香について「彼を送り出した際に『日本でプレーすることになったらベイスターズに戻って来てほしい』と伝えており、その思いは今も変わっていない。今後、もし筒香選手が日本球界でのプレーを選択することになれば、しっかりとコミュニケーションを取っていきたい」とコメント。ただ、球界内ではさまざまな理由から意外にも「巨人」も有力候補に挙げられている。

 というのも「昨オフに巨人が描いた補強ポイントに筒香がことごとく合致する」(球界関係者)ためだ。当時、菅野のメジャー移籍を念頭に原辰徳監督(62)がフロントに求めたのは「外野の左の大砲」。これにフィットしたのがメジャー通算96本塁打を誇ったエリック・テームズ外野手(34)だった。ところが、テームズは一軍デビュー戦となった4月27日のヤクルト戦(神宮)で大アクシデントに見舞われた。左翼守備でまさかのアキレス腱断裂の重傷を負い、手術を受けるためにすでに帰国。今季中の復帰は絶望視され、テームズに代わる左の大砲として日本球界も熟知する筒香はピタリとハマるというわけだ。

 さらには「筒香をライバル球団に獲られるぐらいなら巨人が獲るのではないか?」との声まで上がり、気が早いことに筒香が「YGマーク」のユニホームに袖を通す可能性まで取りざたされる事態となっている。

 ただ、当の巨人では周囲の盛り上がりとは裏腹に、筒香の獲得には慎重な姿勢を貫きそうな雲行きだ。球界関係者によると「巨人のフロントは最優先の補強ポイントは投手と考えているようです」とのことで、現状では野手よりも投手陣の整備を最優先としている。大黒柱であるエース菅野が右ヒジの違和感で離脱。リリーフ陣でも、市民権を取得するため渡米した守護神のデラロサは再来日こそしているものの、戦列復帰までにはまだ時間を要する。

 12日のDeNA戦(横浜)も9回二死から主砲・岡本和の劇的な同点2ランで5―5の引き分けに持ち込んだが、終盤に高梨が逆転2ラン、井納もルーキーの牧にソロを浴びるなどバタつく展開となった。それだけに、筒香にアプローチをかける以前にやるべきことがあるということのようだ。

 メジャーの夢舞台には立ったが、野球人生の大きな岐路に立たされた筒香はどんな決断を下すのか。日本球界はその動向を注視している。

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