広島・河田雄祐ヘッドコーチ(53)がV奪還に燃えている。就任会見では「うまくできればこのチームがBクラスにいることはない。選手のポテンシャルやスキルはセ・リーグ6球団比べても間違いなくトップ」と断言していたが、春季キャンプからはチーム改革に向けて積極的に動き出すという。

 その中の一つが〝脱・選手ファースト〟だ。近年の球界ではナインの働きやすさを優先して首脳陣側が必要以上に選手へ気遣いしてしまうケースがある。しかし、河田ヘッドは「打順がどうとかはチームが決めること。それに選手が対応していく。コミュニケーションは大事だが、選手は与えられたところで仕事できるようじゃないと。そのあたりのことはキャンプでも言っていく」とキッパリ。常勝チームでいるためにあくまで起用法や作戦面に関してはトップダウンであるべきだと主張する。

 そんな厳しい態度も競争主義でチームの底上げを狙うからこそだ。「スタメンはどうなるか分からない。毎試合必ず出るというのは今は誠也くらいしかいない。誠也も打順は何番か分からない」と主砲である鈴木誠也外野手(26)以外のレギュラーは現状白紙であることを強調する。

 28日はマツダスタジアムでの合同自主トレを視察しナインの動きに目を光らせた河田ヘッド。2月1日から大忙しとなりそうだ。