米スポーツ専門局ESPNのウェブサイトは25日(日本時間26日)、MLBのMVPレースに関する特集記事を掲載し、現時点ではアメリカン・リーグはエンゼルス・大谷翔平投手(26)がブルージェイズ・ゲレロ内野手(22)を僅かにリードする展開で、ナショナル・リーグはメッツ・デグロム投手(33)がフィリーズ・ウィーラー投手(31)を大きく引き離す展開になっていると伝えた。

 同サイトは今季のMVP争いが、これまでにない魅力的な展開となっているのは、選手のスター性や本塁打数などの成績が密接になっていることだけではなく「今の状況がいかに異常であるかに他ならない」からであると指摘した。

 とりわけ「異常」なのは、大谷が二刀流として歴史的かつ前例のない成績を挙げていることになるが、エライアス・スポーツ・ビューロー社のデータによると、同一シーズンで打者としての本塁打数と投手としての奪三振数でチーム1位となったのは、ウォルター・ジョンソン(1910年、1915年、1918)、エド・ウォルシュ(1908年)、ベーブ・ルース(1916年)だけ。当時は本塁打が量産されず、先発投手は年間400イニング以上を投げることもあった時代だったとはいえ、彼らのうち4本以上の本塁打を打った選手はいないという。大谷は今や自分自身が理想としていた存在となり、みんなが知っている二刀流のベーブ・ルースに最も近い、と同サイトは伝えた。

 一方、ゲレロには1909年のタイ・カッブの持つ史上最年少三冠王(22歳)という記録更新の期待がかかる。MVP争いが僅差となれば、チームがプレーオフに出場出来たかどうかなどが大きな争点となりそうだが、いずれにしても記録づくめとなりそうなハイレベルなMVP争いに世界中の野球ファンが注目している。