日米で巨額の年俸を稼いだレジェンドの〝投資銘柄〟にまで関心が及ぶ。巨人の松井秀喜新監督(52)に、若手選手たちが仰天質問を用意しているという。新指揮官は27日、川崎市内のジャイアンツ球場を訪れ、スタッフとのミーティングに出席。30日からの秋季キャンプで本格始動する。親子ほど世代が離れたヤングGたちはレジェンドとの直接対話を心待ちにしているが、聞きたいことは打撃の極意だけではない。グルメから懐事情まで、質問は思わぬ方向へ広がりそうだ。

 松井監督はスタッフとのミーティングで30日から11月13日までの秋季キャンプに向けて準備を進めた。新生ジャイアンツが本格的に動き出すとともに、若手たちの胸も高鳴っている。

 新指揮官も「まず自分がこの期間にいろんな選手をしっかり見て、対応して、まず知ること。できる範囲で多くの選手と会話していきたいなと思います」と積極的な対話に意欲を示す。黄金時代の再来を目指す第一歩は、互いを知ることから――。そんな松井監督に対し、若手選手たちの側には聞いてみたいことが山ほどある。

 現在、ジャイアンツ球場で練習に励む若手たちにとって松井監督との接点といえば、臨時コーチを務めた春季キャンプで遠巻きに見ていた程度。まさに雲の上の存在だ。「ニュースでヤンキース時代の報道は見ていましたけど、偉大な選手というイメージで、監督になった実感が湧かないです」と、まだ現実味もない様子。それでも練習で共に汗を流し、打ち解ければ、胸に秘めた疑問をぶつける絶好の機会がやってくる。

 その一つが〝食〟だ。若手ナインの1人が挙げたのは「人生で一番おいしかったご飯の話が聞きたいですね」という意外な質問。日米の大舞台を経験し、球界の頂点を極めたレジェンドの舌をうならせた究極の一食とは何か。ジャイアンツ寮で暮らす選手にとっては、松井監督が若手時代に味わった稲城市周辺のグルメも気になるところ。打撃指導の合間に、思わぬ地元グルメ情報が飛び出すかもしれない。

 また、現役時代の舞台裏も気になるという。選手を取り巻く環境やメディアとの距離感は、当時と今では大きく様変わりした。「昔の選手名鑑には選手の住所まで載っていたし、自宅に報道陣が張り込みに来ることも珍しくなかったと聞いて。今ならあり得ないような当時のことも気になる」。気さくな取材対応や飾らない人柄で親しまれた国民的スターだけに、若手には現在では想像もつかない〝往年の球界事情〟も貴重な教材となりそうだ。

 そして、最も踏み込んだ質問はマネーライフに関するもの。「巨額の富を築いた方なので、本音を言えばお金の話が気になります。貯金されているのか、運用しているのか…。もし投資をされているなら、入れている銘柄も知りたい」という選手までいる。松井監督は1997年、イチローと同じ高卒5年目で推定年俸1億6000万円に到達。ヤンキースでは2006~09年に4年総額5200万ドル(約61億8800万円=当時)の大型契約を結んだ。そんな〝ミリオンダラーマン〟の懐事情や人生設計にも、好奇心が刺激されるというわけだ。

 プロとして大成する方法や打撃の極意を学ぶのが大前提。グラウンドでは厳しい指導を受けるかもしれないが、ひとたび距離が縮まれば質問は尽きそうにない。新指揮官が望む積極的な対話が〝松井流人生講座〟へ発展するのか。来年2月の宮崎春季キャンプでは、監督部屋の前に質問待ちの大行列ができるかもしれない。