ナ・リーグ東地区最下位に沈むメッツで、唯一ともいえる希望の光となっているのが新人のカーソン・ベンジ内野手(23)だ。「4番・右翼」で出場した19日(日本時間20日)の本拠地フィリーズ戦では19号ソロを含む4打数3安打2打点の活躍で10―3の勝利に貢献。8回の第5打席でシーズン156安打となる三塁への内野安打を放ち、ピート・アロンソの155安打を抜き球団の新人シーズン最多安打記録を更新した。

 大型ビジョンに記録達成の文字が映し出されると、大歓声を浴びたベンジは「すごいよ。たとえ(優勝争いから)脱落しても、世界一のファンがいるんだ。だから、それを見ることができたのは本当にすごい」と興奮が収まらなかった。

 2024年のドラフト1巡目指名(全体19位)でメッツに入団したベンジは3月26日(同27日)のパイレーツとの今季開幕戦でメジャーデビュー。4月終了時点では打率1割8分9厘と苦しんでいたが、ここまで149試合に出場して打率2割7分6厘、19本塁打、61打点、22盗塁と「20―20」も目前で、今では打線の中軸に定着した。

 本来なら新人王に名を連ねてもおかしくない成績だが、MLB公式サイトは「この活躍にもかかわらず、ベンジはサル・スチュワートがシンシナティで32本塁打、110打点を記録したことから、ナショナル・リーグ新人王の争いにはアンダードッグと見なされている」と分析。ア・リーグでは33本塁打の岡本和真(ブルージェイズ)や32本塁打の村上宗隆(ホワイトソックス)もケビン・マクゴニグル(タイガース)の対抗馬扱いで、今年はルーキーの当たり年といえる。