阪神は13日の巨人戦(東京ドーム)に3―2で競り勝ち4連勝。敵地首位攻防カードのスイープに成功し、ゲーム差をついに3まで広げた。阪神は最短で15日の広島戦(マツダ)で優勝マジック33が点灯する。
スイープを狙う虎。それだけは絶対に阻止しなければならない巨人。敵地首位攻防カードの最終戦にはゲーム序盤から不穏な空気が漂った。
初回に森下が相手先発・西舘から左肩付近に死球を受け、これに激高した藤川監督がグラウンドへ飛び出し球審に猛抗議する。森下の今季死球数は、セ・最多の15個目。リーグ屈指の破壊力を誇る猛虎打線はこれまで対戦球団の各バッテリーから厳しい内角攻めを受けているだけに、怒りの収まらなかった虎将はその後も自軍ベンチを蹴りあげる姿を見せた。
異様なムードの中マウンドへ向かうこととなった虎先発の下村海翔投手(24)だが、初回から2イニング連続で3者凡退で切って取る順調な立ち上がりを披露。3回に中山に先制の1号2ランこそ献上したものの、その後は追加点を許さず5回までを投げ切る。虎打線は4回に佐藤の27号ソロで1点差に詰め寄ると、6回には坂本の6号2ランで3―2と逆転することに成功。藤川監督はこのタイミングで継投策への以降を決断し、プロ初勝利の権利を手にした状態の下村をベンチへ下げた。
6、7回は木下。8回は岩崎が無失点で抑えると、9回のマウンドに上がったのは育成出身の2年目剛腕・工藤。3者凡退で白熱の1点差ゲームを締めくくった。
今季5試合目の先発登板にして、ついにプロ初勝利を手にした下村はヒーローインタビューで「今日も関西から両親が応援に来てくれている。あとでLINEなりで『ありがとう』と伝えたい」と涙。宿敵を完膚なきまでに叩き潰し、球団初となる連覇へ大きく前進した藤川球児監督(46)も「流れはいい形だと思う。あすからも頑張っていきたい」と静かにうなずいた。












