「10月の敵」が、真夏のLAに姿を現す。ドジャースは13日(日本時間14日)から本拠地ドジャースタジアムでブルワーズとの4連戦に臨む。米全国紙「USA TODAY」(電子版)も同日の記事で「ドジャースにとって10月の最大の脅威が、ついにLAに到着した」と刺激的な見出しを掲げ、ポストシーズンを約2か月後に控えた両雄の激突を大々的にあおっている。

 昨季のナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)ではドジャースが4勝0敗で圧倒した。それでも同紙は、今季も両軍がNLCSで再戦しても驚きではないと指摘。潤沢な資金力でスター軍団を築くドジャースに対し、スモールマーケットながら戦力を作り上げてきたブルワーズを対照的な存在として描き、3年連続世界一を狙う王者にとって事実上の「10月前哨戦」と位置づけた。

 直前の流れだけなら対照的だ。ドジャースは12日(日本時間13日)のロイヤルズ戦に4―2で勝ち、6月下旬以来となる同一カード3連戦スイープを達成。一方のブルワーズはパドレスに3連敗した。それでも警戒を緩められない最大の理由は投手力だ。チーム防御率3・54はメジャー4位。ロバーツ監督が最近、速球への対応に苦しんでいると認めた打線には厄介極まりない相手となる。

 その象徴がジェイコブ・ミジオロウスキー投手(24)だ。防御率1・76、204奪三振、WHIP0・74はいずれもメジャートップ。最速105・5マイル(約169・8キロ)の剛速球を誇る〝怪物〟が第3戦に先発する。昨季レギュラーシーズンのドジャース戦では6回1失点、12奪三振で3―1の勝利を呼び込み、NLCS第3戦でも5回1失点、9奪三振。大谷翔平投手(32)との対決から目が離せない。

 迎え撃つドジャースも初戦に佐々木朗希投手(24)、第2戦に山本由伸投手(27)が先発予定。第4戦には今夏加入したタリク・スクバル投手(29)が控える。今季5月の敵地3連戦ではドジャースが2勝1敗と勝ち越したが、今回はポストシーズンを目前にした力比べでもある。

 10月にもう一度ぶつかるなら、この4日間は単なる真夏の4連戦では終わらない。王者の3連覇を阻む者が本当にブルワーズなのか。その答えの輪郭が、ドジャースタジアムで見えてきそうだ。