ヤクルトは21日の中日戦(神宮)に4―11で大敗。泥沼7連敗で借金はあっという間に「5」まで膨れ上がった。

 先発・山野は6回5安打4失点。2回に福永の先制ソロを浴びると、6回には阿部の3ランを被弾して主導権を握られた。3点ビハインドの6回に増田、古賀、武岡の3本の適時打で同点に追いつく意地も見せたが、8回以降に登板したリランソ、大西、下川の救援陣が失点を重ねた。

 なかなか抜けられない連敗地獄に、池山隆寛監督(60)も「いい粘りでしたが、あそこで追い越せなかったところが…」と言葉を詰まらせ、試合終盤の大量失点には「8、9回お客さんをイライラさせてしまったのではないかと思います。一生懸命やってますので、何とか勝ちにつなげて連敗を止められるように頑張ります」と歯を食いしばった。

 これで今月は3勝15敗。苦しい戦いの連続で急失速する中、指揮官の思いは声援を送り続ける燕党に向けられている。池山監督は「最近、神宮で全然勝ってないので傘も7回(ラッキーセブン)ぐらいしか開かなくなってきた。なかなか点が入らなくて、傘も開かなくてお客さんには申し訳ない」とこぼしたこともある。得点時や勝利の瞬間にスタンドを彩るヤクルト名物の傘応援は、ベンチから見つめる指揮官の目にも痛いほど突き刺さっている。

 苦境の中でも弱音を吐くことはないが、黒星が重なるたびに敗戦への責任や、ファンへの申し訳なさを言葉にする。一塁側だけでなく、ビジター席にも揺れる無数の傘を思いやり「きれいなんだよね、あの傘」と話していた。そのきらめきから燕党の期待を感じ取っている。

「点が入って東京音頭が流れて、勝った時の喜びは大きい」。結果で応えなければならない〝傘の重み〟を受け止めながら、長いトンネルから抜け出す1勝を目指す。