酷暑の夏を前に、早くも正念場を迎えている。ヤクルトは7日の広島戦(マツダ)に3―4でサヨナラ負けを喫した。

 2回に岩田、古賀の適時打で3点を先制。援護をもらった先発・山野は5回一死一、三塁から味方の失策と秋山の犠飛で2点を失ったが、7回4安打2失点と粘投し、試合をつくった。

 しかし、3―2で迎えた9回に暗転した。守護神のキハダが先頭ファビアンに右前打を浴びて無死一塁とすると、続く坂倉に痛恨のサヨナラ2ランを被弾。池山隆寛監督(60)は「任せて出しているので、打たれたことは仕方ない。勝負事なので負けは負けで受け止めて、また明日前を向いていくしかない」と淡々と振り返った。

 チームは7月未勝利でドロ沼の5連敗。夏本番を前に失速している池山スワローズだが、それでも首位から2位に転落した阪神とは1・5ゲーム差の3位をキープしている。むしろ、ここから迎える「真夏の戦い」こそが、最大のヤマ場となってくる。「例年になく暑くなってきていて、戦っていくには非常に大変な夏を迎える」と覚悟をにじませる指揮官。本拠地を東京ドームとする巨人、夏の高校野球期間中は京セラドーム大阪を使用する阪神とは対照的に、神宮球場をホームゲームとするヤクルトは屋外球場での戦いが続く。

 今カードから7カード連続で屋外開催となり、7月は全試合が屋外球場。シーズン全体でも残り68試合のうち46試合が屋外で予定されており、首位を争うライバル2球団以上に酷暑との戦いを強いられる。

 日本一に輝いた2021年は東京五輪の影響で神宮球場が使用できず、8月下旬から9月上旬にかけて東京ドームで主催試合を開催した。指揮官も「あの空調の中で試合やれた時は、夏の戦い方がすごくよかったと聞いています」と、夏を乗り切れるかどうかがペナントレースの結果を左右することに理解をにじませる。

 それでも「戦っていく覚悟と気持ちはしっかり持って臨まないといけない」と気を引き締める。この夏、粘り強く白星を積み重ねることができれば、池山スワローズのリーグ制覇、そして日本一も決して夢物語ではない。