日本ハム・清宮幸太郎内野手(27)が「マイナビオールスターゲーム2026」(28日=東京ドーム、29日=富山)での活躍に並々ならぬ意欲を燃やしている。7日のロッテ戦(ZOZOマリン)でパ3位のチームは2―10で大敗。首位ソフトバンクとのゲーム差が4、2位・西武との差も1に広がった。それでも自身は4回に中堅越え三塁打を放ち、続くレイエスの適時打で生還。4打数1安打ながら得点に絡む長打で、意地の存在感を示した。胸の内に秘める〝球宴魂〟とは――。

 清宮幸が燃えに燃えているのが、2年連続3度目の出場となる球宴だ。一塁手部門のファン投票で選出され「本当に選んでいただいた方々に感謝しかない」と笑顔を見せた上で「本当にたくさんの人に投票していただいたので、その期待に恥じないようなプレーをできたらなと思います。やっぱりホームランを打ちたい。ホームランを狙って〝お祭り男〟になれたらいいなと思います」と力を込めた。

 球宴との相性は抜群で過去2度出場した22年、25年はいずれもMVPを獲得。自他ともに認める〝お祭り男〟だが、今年は例年以上に結果へのこだわりが強い。背景にあるのが、ファン投票の一塁手部門で首位を争った西武のタイラー・ネビン内野手(29)の存在だ。

 清宮幸は7日時点で今季76試合に出場し、打率2割3分8厘、9本塁打、31打点。一方のネビンは41試合で打率2割8分、11本塁打、27打点をマークしている。得票数では清宮幸が上回ったとはいえ、数字だけを見ればネビンのインパクトは強烈。だからこそ球宴で結果を残せなければ、ファンの期待に応え切れないとの見方が出てもおかしくない。

 その点は本人も十分に理解している。「やっぱり、パ・リーグの一塁で結果を残しているのはネビンですから。実際にネビンはチャンスで打っている印象が強いですし、数字だけならどう考えてもネビンなので。でも負けたくないっていう気持ちはある。そのためにも結果を出したい。僕も一時期に比べれば状態は悪くないですから」と闘志を隠さない。

 実際、打撃状態は6月下旬から上向きつつある。5日の楽天戦(楽天モバイル)では5月14日以来となる一発も飛び出した。まだ攻守に課題は残るが、球宴という大舞台で再び主役を張れば、パを代表する強打者としての威厳も取り戻せる。

 3度目のMVP、そしてネビンへの意地。清宮幸が今年の球宴で狙うのは、ただの一発ではない。ファン投票で選ばれた男としての答えを、豪快な放物線で示すことだ。