阪神は10日のヤクルト戦(甲子園)に1―2で逆転負けを喫し、連勝は2でストップした。

 痛恨のミスが重なったのは、1点リードの5回だった。先頭・松下の三ゴロを佐藤が一塁へ悪送球で、打者走者の二塁進塁を許すと、続く長岡の右飛で一死三塁。さらに高橋の遊ゴロを熊谷がファンブルし、一死一、三塁とピンチを広げた。

 ここで食い止めたかったが、山野辺の遊ゴロを熊谷が本塁へ送球。一度はアウトと判定されたものの、ヤクルト側のリクエストでセーフに覆った(記録は遊野選)。2つの失策が絡み、無安打で同点に追いつかれた

5回一死二塁からファンブルしてしまった阪神・熊谷敬宥(右)
5回一死二塁からファンブルしてしまった阪神・熊谷敬宥(右)

 先発・下村は4回まで燕打線を無失点に封じる好投。しかし、守備の乱れが重くのしかかり、6回2失点(自責点1)の粘投ながらプロ初黒星を喫した。

 藤川球児監督(45)は守備のミスについて「何も起こらず全てシーズン行くということは難しいですから。それよりも次へ次へというところですね」と淡々と切り替えを強調。痛恨の失策を犯した佐藤も「しっかり反省して、また明日頑張るだけです」と言葉少なに球場を後にした。

 一方で指揮官は、下村について「勝負どころと言いますかね、サンタナからダブルプレーを取った後のもう1つっていうのは、また勉強していかなければと。ゲームをつくるというところと、勝負というところでは、チームにとっては負けになりましたけど、彼には次の糧にはなったんじゃないかな」と今後への成長を期待した。

 前日9日の巨人戦(東京ドーム)で10得点と大爆発した打線も、この日は沈黙。ヤクルト先発・高橋の前に初回の森下の適時打による1点だけに終わり、守備のほころびを取り返すことはできなかった。