ソフトバンクは19日から再開するリーグ戦の最初のカードで日本ハムと敵地で対戦する。交流戦を14勝4敗の2位で終えて10度目の優勝こそ逃したものの、つくった貯金は「10」。〝混パ〟の様相を呈する上位争いの行方はどうなりそうか、球団OBで本紙評論家の加藤伸一氏が占った。
【インハイ アウトロー 加藤伸一】交流戦はパ・リーグがセ・リーグを圧倒した。来年からセ・リーグでもDH制が採用されるが、今の差はDH制だけが理由とは考えづらい。ドラフトなのか、指導なのか、いずれにしても「実力のパ」を表すかのような結果だった。
ホークスは投手陣が少しバタバタしたところもあったが、10個の貯金を積み上げたのは立派だ。パ・リーグでは西武が初めての交流戦優勝、日本ハムも少しずつ勢いが出てきた。オリックスは健闘しているが、ケガ人が多すぎる印象だ。今年のパ・リーグはソフトバンク、西武、日本ハムの「3強」になるのではないか。
ホークスにとって一番避けなければならないのは「西武の独走」だ。西武のチーム防御率はリーグダントツの2・37。高橋、平良らを擁する先発陣は防御率2・11と安定しているだけに、大型連敗は考えづらい。このまま突っ走る可能性もある。
ホークスは最低でも日本ハムを含めた〝三つどもえ〟の構図に持っていく必要がある。西武には優勝争い経験のあるメンバーが少ない。競ったままシーズン終盤を迎えれば、若い野手陣には相当なプレッシャーがかかるはずだ。混戦模様ならここ数年、毎年のように優勝争いをしているホークス、日本ハムに分がある。特にホークスはそのあたりの勝ち方を熟知しているだけに、まずは他球団の独走を許さないことが重要だ。
日本ハムにはここまで8勝0敗と好相性を示しているが、その時のチーム状況や勢いで変わるだけにここからの戦いは別物として考える必要があるだろう。
首脳陣には〝新生ホークス〟の戦いを期待したい。交流戦での戦いを見れば正木や庄子など、生え抜きの若手が戦力として台頭して盛り上がりを見せた。昨年台頭した野村、柳町も復調気配。こうしたフレッシュな面々を日替わりではなく、多少我慢して使い続けてほしい。若い選手はやはり使わなければ育たない。ベテランの力が必要な時は来る。小久保監督も年間を見通してプランを組んでいると思うが、まずは今のメンバーを「ベストメンバー」としてほしいところだ。
(本紙評論家)












