最大のウリは「頑丈」なこと!? 今オフにもポスティング・システムでの米球界挑戦の可能性がある阪神・佐藤輝明内野手(27)の評判が日増しに高まっている。好調な打撃成績はもちろんホワイトソックス・村上宗隆内野手の故障者リスト(IL)入りもあって、ケガの少なさが注目を集めているという。

 佐藤は6年目の今季、春先から絶好調。打率3割7分、14本塁打、39打点とセ3冠をキープしている。

 多くの項目でリーグMVPに輝いた昨季を上回る進化を序盤早々から内外に見せつけ、2022年の村上(当時ヤクルト)以来の3冠王も十分、射程圏内に捉えている。

 仮に今オフ虎の至宝のかねてからの〝夢〟がかなえば、ポスティングでの入札額は跳ね上がる。25年オフの村上の2年総額3400万ドル、ブルージェイズ・岡本和真の4年総額6000万ドルをしのぐ高額入札も現実味を帯びており、高騰の一途をたどりそうだ。

 実力を吟味するMLBスカウトにとっても当然、虎の背番号8は、今季のNPBで〝マスト〟で動向を追う重要な調査対象選手。早ければ今オフにも〝解禁〟となる獲得参戦レースに備え、さまざまな角度から米国のオフィスに詳細なリポートを送る頻度が、これまで以上に増えているという。

 その中身の一例には、ひと足早く海を渡った岡本や村上などのNPB時代のパフォーマンスにおける比較もあるという。ナ・リーグのスカウトは「少なくとも、村上よりは、すでに上の評価」と明かすのが「フィジカル」における項目だ。

負傷で一時リタイアとなってしまったホワイトソックス・村上宗隆(ロイター)
負傷で一時リタイアとなってしまったホワイトソックス・村上宗隆(ロイター)

「これまでのNPBの過去5年で、ゲームに穴を開けたことが、彼はない。もちろん表面化してない体の痛みや違和感などは、いろいろあるんだろうけど。去年まで巨人で4番を張っていた岡本(現ブルージェイズ)もそうだけど、これは、どこで野球をやるにしても最大の武器で、自分の体を自分で正確に扱えている証し。どんなに高度な技術があっても、わき腹とか、脚とかプレー中に痛めた過去を持つ選手は当然、獲得や起用に際しても考慮しておく必要がある。球団に送る調査リポートに必ず、それは入れないといけない。1、2年のスパンでは得られない信頼ある項目を彼は、すでにひとつ持っている」。

 絶好調だった村上は右太もも裏の張りを訴え、10日間のIL入りとなった。一方、佐藤は21年のルーキーイヤーから不調による一時的な抹消はあったものの、故障での戦線離脱はこれまで皆無。毎年、規定打席を当然のようにクリアしたなかで、各項目の数字を上げてきた。

 仮にMLBに活躍の場を移せば、レギュラーシーズンだけでもNPBと比べ約20試合増えるが、耐久性を懸念する必要性はすでになし。ポテンシャルが高いだけなく〝無事是名馬〟な側面も、虎の至宝の大きなアピールポイントとなる見込みだ。