米スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(21)が19日に岩手・花巻市内で会見に臨み、MLBドラフトで8巡目(全体235位)指名を受けたマーリンズへの入団を正式に表明した。昨秋ドラフト会議でソフトバンクから1位指名を受けた佐々木は今月上旬に福岡を訪問して面談、施設見学を済ませ、大学残留を含めた進路のゆくえに注目が集まっていた。
会見では「自分の生き方として『失敗したか、しなかったか』ではなく『挑戦したか、しなかったのか』を選ぶ人生にしたい」との信念を明かし、決断に至った経緯を率直な言葉で説明。高い評価を受けたソフトバンクへの感謝の思いがあふれ、心苦しさから何度も涙を流す場面もあった。
また会見に合わせ、父で花巻東高校野球部監督の佐々木洋氏がコメントを発表。「孫正義オーナーが掲げる『目指せ世界一』という揺るぎない理念のもと、常に世界最高水準を追求し、育成・環境整備のすべてにおいて妥協することなく球団づくりを進めておられる福岡ソフトバンクホークス様は、日本球界を代表する、本当に素晴らしい球団であると改めて強く感じました。このたび私自身、父親の立場として球団の皆様から直接お話を伺い、その壮大なビジョンと選手育成に対する真摯な姿勢、そして一人ひとりの選手を大切にされる球団文化に深く感銘を受けました」と、ソフトバンクの誠実な対応に敬意を表した上で「まだまだ未熟な息子に対して身に余るほどの高い評価をいただきましたこと、父親として感謝の念に堪えません。さらに、息子を温かく迎え入れるために細部にまで心を尽くしたご準備までしていただき、その誠意あふれるご対応に、ただただ頭の下がる思いでおります」と感謝の思いをつづった。
それだけに「このような決断をすることは誠に心苦しく、貴重なドラフトの1枠、しかもドラフト1位枠を無駄にしてしまう形となる球団の皆様のお気持ちを思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。息子には至らぬ点も多く、プロの世界で成功できる保証など何一つありません。それでも、自らの夢に挑みたいという強い意志を尊重し、父親として遠くから静かに見守り、応援してまいりたいと思います」と苦しい胸の内を明かしつつ、息子の信念ある決断への理解を求めた。
花巻東時代から佐々木の将来性を高く評価してきたソフトバンク。父の言葉には、数年来の誠実な対応への感謝の思いがにじんだ。












