ソフトバンクは26日の巨人戦(東京ドーム)に8―3の快勝を収めた。
前カードの日本ハム3連戦で計39安打、28得点をマークした好調の打線がこの日も奮起。3回に正木、栗原、山本恵の1イニング3本塁打で一挙5点を奪い、序盤に主導権を握った。投げては開幕から好調の大津が7回1失点(自責0)の好投で5勝目。投打ががっちりとかみ合い、2年連続10度目の交流戦制覇に向けて幸先のいいスタートを切った。
舞台となった東京ドームは、試合前から異様な雰囲気に包まれていた。対戦相手の巨人・阿部慎之助監督(47)が前日夜に家族のトラブルを巡る中で起きた暴行容疑で逮捕され、この日辞任。相手陣営に世間の注目が集まるタイミングでの試合となっただけに、普段とは違う空気が漂っていた。
野球界に激震を走らせた伝統球団・巨人の有事。シーズン中にプロ野球の監督が逮捕されるという事態は、海外でも大きく報じられた。その最中で相対することになったソフトバンクにも驚きは広がったが、こんな冷静な視点もあった。
それは巨人の球団としてのリスクマネジメントだった。ソフトバンク関係者は「事案発生から球団社長のコメント発表まで対応が早く、翌朝に開く本人の謝罪会見も即座に設定されていた。会見の中では(暴行を受けた)長女の手紙も代読された。前代未聞の有事に見舞われながら、読売の対応は非常に迅速だった」と感心。人気球団ゆえの場数の違いを感じ取っている様子だった。
巨人は長い球界の歴史の中で良くも悪くも注目を集めてきた。どの球団よりも有事に〝場慣れ〟しているからこそ急場でも立ち回れたとの見立てだ。ブランド力の低下につながりかねないスキャンダルなどへの対応は、プロ野球球団として〝防御力〟を試される時でもある。
巨人を襲った前代未聞の事態には、さまざまな角度から視線が向けられている。













