海を渡れるのは大砲だけではなくなるかもしれない。ホワイトソックスの西田陸浮内野手(25)が25日(日本時間26日)のツインズ戦で華々しいメジャーデビューを飾り、新たなトレンドを巻き起こす可能性が浮上している。
西田は高校卒業後に米国の大学に進学。日本のプロ野球を経ず、MLBドラフトで指名を受けてメジャーに昇格した初の日本選手となった。デビュー戦ではメジャー初安打に加え、右翼で好守を連発。いきなり存在感を示し、米メディアでも相次いで取り上げられた。
今季から野手では同僚の村上宗隆内野手(26)や岡本和真内野手(29=ブルージェイズ)がルーキーとして奮闘しているが、2人ともウリは長打率やコンタクト能力を中心とした打力。一方、西田の昇格についてMLBスカウトは「最も評価されたのは脚力。ランナーとしてスタートを切り、盗塁を取れる能力」と打ち明ける。近年の日本選手にはあまりスポットが当たらなかった点が評価されたという。
「例えばソフトバンクの周東は、その筆頭格。打撃技術や外野守備の能力は西田よりもすでに上。メジャーでも『走れる走者』として通用する可能性は十分に持っていると思う。これまで日本人の野手は『どれだけ打てるか』がウエートを占めていたけど、これからはスピードでもメジャーで勝負できる選手が出てくる可能性はあるかもしれない」
村上らとは異なるアプローチでメジャーにのし上がった前列ができたからこそ、俊足選手の可能性を広げるかもしれないというわけだ。
2023年にルーキーリーグからマイナー生活をスタートさせた西田は脚力をフルに発揮。24年は1Aや2Aの127試合で49盗塁、25年も115試合で40盗塁を記録した。168センチと小柄ながら主に1番打者として長所を伸ばしてきた。
メジャーの現行ルールでは投手の投球間隔に時間制限を設けた「ピッチクロック」や、けん制の回数制限もある。23年から導入されて以降、盗塁数は急激に増加し、俊足を武器とする選手の〝需要〟も高まっている。西田がどれだけブレークできるかによって、日本のスピードスターに光が当たる機会がますます増えるかもしれない。












