ソフトバンクは3日のロッテ戦(ZOZOマリン)に2―3の逆転サヨナラ負けを喫した。2点リードの9回から絶対的守護神・杉山一樹投手(28)がマウンドに上がったが、まさかの3失点。勝利目前で悪夢が待っていた。

 先発・上沢が117球の熱投で8回まで5安打無失点の快投。小久保監督は判で押したように、9回のマウンドに杉山を送り出した。先頭・ソトに左前打を許したが、続く友杉を見逃し三振。1つアウトを奪い、落ち着いたと思われたが、続く代打・山本に四球。一死一、二塁となって雲行きが怪しくなると、伏兵の9番・高部に左前適時打を許して1点差に迫られた。

 なおも一死一、二塁。1番にかえって岡はボテボテの遊ゴロとなり、二死二、三塁となる。アウトを奪うも走者がそれぞれ進んだことでなんとも不穏な空気が漂うと、続く藤原に右中間を破られる逆転サヨナラの二塁打を献上。ロッテにとっては劇的、鷹にとっては悪夢のような結末だった。

 昨季のセーブ機会では、一度も失敗のなかった鷹の絶対守護神。たとえ走者を背負って苦戦しても、きっちりリードを守ってきた。だが、その〝神話〟が新シーズン開幕早々に崩壊…。試合後、小久保監督は「歴代のセーブ王でも無敗はあり得ない」と右腕をおもんぱかり、悔しいサヨナラ負けを冷静に受け入れた。

 よもやの痛打を浴びた杉山は「大迷惑をかけてしまったので、申し訳ないです」と言葉を絞り出し、帰りのバスに乗り込んだ。

 前夜の楽天戦は絶対的セットアッパーの松本裕が攻略されての敗戦。鷹が誇る救援投手たちが連夜の悲劇に見舞われた形だ。開幕5連勝を飾って快調なスタートを切った鷹だが、勢いを削がれる連敗。とにかく次戦はイヤな流れを断ち切ることが先決だ。