米国・WWEのプロレスの祭典「レッスルマニア42」(4月18、19日=日本時間19日、20日、ネバダ州ラスベガス)へ向け、統一WWE王座戦線が大荒れだ。
同王座は1月9日にドリュー・マッキンタイアが、コーディ・ローデスを破って新王者になった。ジェイコブ・ファトゥの乱入もあっての王座移動だったが、祭典でマッキンタイアへの挑戦をかけた2月末のエリミネーション・チェンバー戦では今度は王者が介入し、ランディ・オートンがコーディを破って優勝。ところが王者の度重なる介入に、ニック・オールディスGMは〝制裁〟を課し、前王者コーディとの防衛戦を指示。先週のスマックダウンで行われた王座戦にはまたもファトゥが介入し、コーディがマッキンタイアを破って新王者となった。
これにより、祭典で王者コーディ vs オートンの統一WWE王座戦が決定。13日(日本時間14日)のスマックダウン(アリゾナ州フェニックス)では、リング上で調印式が開催された。2人とも父親がレジェンドレスラーで、かつてはユニット「レガシー」で共闘。仲間割れの後は大抗争も繰り広げた。コーディが2022年4月にAEWから復帰すると、オートンは良き兄貴分となり新エースを支えていた。
調印式では王者コーディが、オートンへのリスペクトを語りながらサイン。オートンは「ドリューだったら簡単だったのに」とコーディの〝横入り〟をけん制し、なかなか署名しない。王者がオートンへの信頼を口にすると、ようやくサインして正式決定。握手とハグをかわして、いざ祭典へ…と思われた瞬間だ。オートンはコーディをテーブルに叩きつけ、急所蹴りからシャツを破り裂いた。兄貴分の裏切りに不意をつかれたコーディは何もできない。
毒蛇は場外で王者を実況席に投げつけ、鉄階段でブン殴った。さらに止めに入ったオールディスGMを突き飛ばす。続けて額を割られ、大流血のコーディを殴りまくる。ゲストで来場していた米人気歌手で、昨夏のプロレスデビュー戦ではタッグを組んだジェリー・ロールも押し倒す。血まみれのコーディは動けない。毒蛇はイスを手に舞い戻り、鉄階段に頭を置いた王者に、残虐な一撃だ。
コーディを完全KOしたオートンは、頭の中の声に従ったのか、リング上でイスに座りベルトを見つめた。オートン本来の姿は誰にも好かれる兄貴分ではなく、冷酷非道で、女性の頭も無慈悲に蹴り飛ばす残忍な「バイパー(毒蛇)」だ。祭典を前にした突然のヒール転向にも、アリゾナの観衆は「RKO」チャントでなんと支持。本領発揮の毒蛇が祭典で、15度目の最高峰王座獲得に挑む。
一方、この日は前王者のマッキンタイアがコーディとの再戦を命じたGMと口論になり「ウンザリだ。辞めてやる!」と唐突に退団を表明。ところがわずか2時間もしないうちに、ファトゥ vs トリック・ウィリアムズに介入。遺恨のあるファトゥを鉄柱でKOし、トリックの金星奪取をアシスト。来週はファトゥと決着戦を行うことになった。統一王座戦線はまだまだ波乱含みだ。
この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。













