侍ジャパンで4番を務めているレッドソックスの吉田正尚外野手(32)のアストロズへのトレードが急浮上した。米スポーツサイト「スポーティング・ニュース」が10日(日本時間11日)に報じた。

 吉田浮上の理由は同サイトが「右打者と内野手/指名打者タイプの選手が多すぎて一度にプレーさせるのが難しくなる」と指摘するアストロズの選手構成だ。左打者の補強は急務でこのオフ、イサク・パレデス内野手(27)の放出を模索していたという。

 同サイトは米サイト「ファンサイデッド」のクリス・ランダース氏の記事を引用した。

「ここ数か月、これは避けられないように思えたが吉田が東京(WBC1次ラウンド)で活躍すれば、ついにゴールラインを越えられるかもしれない」「彼(パレデス)のスイングとアプローチはフェンウェイ・パークにピッタリだ」

 一方、吉田はこのオフに複数のメディアが「トレードを持ち掛けたが残り2年の年俸(3720万ドル=約58億7000万円)が高くてまとまらなかった」と報じたように厳しい立場。今季も現時点で出場機会は多く望めない。

 レッドソックスの外野陣は24年から2年連続ゴールドグラブ賞のウィルヤー・アブレイユ(26)、昨年デビューし、WBC米国代表で打率3割7分5厘をマークしているローマン・アンソニー(21)、24年のオールスター戦MVPで今年のオープン戦で打率5割8分3厘、3本塁打と絶好調のジャレン・デュラン(29)、昨年のゴールドグラブ賞のセダン・ラファエラ(25)と盤石。アンソニーかデュランが守備に就かない日にDHで起用されるため、居場所がないのだ。

 同サイトは「吉田は現在、WBCで日本代表として素晴らしい打撃成績(打率5割、2本塁打、6打点)を残している。彼の活躍はアストロズにとってトレード対象として価値を大きく高めている」と指摘するとこうまとめた。

「レッドソックスはブレグマンと再契約できなかったため、パレデスの守る三塁が空いている。吉田はWBCの目覚ましい活躍で市場価格が上昇しており、魅力的な候補となっている」

 吉田は米スポーツサイト「ジ・アスレチック」のインタビューに「この3年間は自分が期待していたものとは違う」と語っている。そんな状況を自らのバットで打破するチャンスだ。また、アストロズへのトレード移籍が実現すれば今井達也投手(27)とコンビ結成。二重の楽しみだ。