WBC準々決勝進出を決めた日本代表は10日のチェコ戦(東京ドーム)が1次ラウンド最終戦となる。3試合を終えた時点で出場機会がなく、控えに回ってきた森下翔太外野手(25=阪神)と小園海斗内野手(25=広島)も2大会連続の世界一に不可欠な戦力。WBC初参戦の2人は〝パンツの絆〟を胸に大舞台に挑んでいる。
全勝した3試合で井端弘和監督(50)は大谷を筆頭とするメジャー組でオーダーを編成したが、渡米前の最後の一戦となるチェコ戦には出場機会が少なかった選手たちを積極的に起用する方針を示唆している。
森下と小園は2023年10月に井端体制が発足した当初から代表メンバーに招集されてきた〝井端チルドレン〟でもある。しかも世界屈指の国際大会で燃えないわけがない。
侍ジャパンではオフシーズンに強化試合や合宿を行うことが多く、その期間中に誕生日を迎えるチームメートがいた場合は全員でお祝いすることが慣例となっている。中でも指揮官の参謀役・金子誠ヘッドコーチ(50)の誕生日(11月8日)には、球場のスコアボードにお祝いを掲示。全員でバースデーソングを歌い、プレゼントを贈ることが定番化した。
その贈り物の中身は硬派なイメージがある金子ヘッドを意識したのか、何とブーメラン・パンツ。招集されたメンバーから費用を調達し、プレゼントを購入する役目を担ったのが森下と小園だった。
ジョークの定番ともいえるグッズを受け取った金子ヘッドも選手たちの気持ちをくみ取り、ここ一番の試合前に〝一芸〟も披露。大会ごとにメンバーが入れ替わる中でも井端ジャパンの結束を強める機会となっていた。
一方、代表メンバーには誰もが残れるわけではない。多くの選手がWBC出場を果たせず日の丸のユニホームを脱いだ現実もある。
このプレゼントの発案者は23年に行われた「アジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)」で投手陣のリーダー格だった田口(ヤクルト)。井端体制発足時のメンバーでWBCに選ばれたのは、森下と小園以外では牧(DeNA)、佐藤(阪神)、隅田(西武)の5人だけだった。
APBC、24年のプレミア12など国際大会に名を連ねてきた小園は「森下と常にWBCにも一緒に選ばれようと励まし合ってきました」と明かす。
志半ばでWBCの舞台にたどり着けなかった元チームメートたちの分まで――。井端ジャパンのオリジナルメンバーとして気概を示すつもりだ。












