東京ドームで行われる侍ジャパンの1次ラウンド初戦(6日)で対戦する台湾代表は、2024年のプレミア12では日本を破り優勝を飾るなど急速に力をつけている。

 そんなチームの中で今大会でブレークが予想される選手を、台湾で解説業を務めるなど球界に精通している人気ジャーナリスト・王翊亘氏に挙げてもらった。

 徐若熙(ソフトバンク)や古林睿煬(日本ハム)など〝NPB組〟の選手も多くいる台湾代表。王氏が挙げたのは、MLBのトッププロスペクト100にも選ばれている林維恩投手(リン・ウェイエン=20、アスレチックス傘下)だった。

 注目株でありながら、その若さからこれまで国際大会の経験は今回のWBC予選のみ。「来年にはメジャーに昇格する確率は高い」とも評される左腕にとっては、今大会が世界へ向けた〝お披露目〟の場となる。190センチの長身から繰り出される150キロ前後の直球も魅力的ながら、王氏はスピードよりも「器用さ」が武器だと説明した。

「例えば、去年はスイーパーの習得に取り組んで、すぐに実戦で使えるようになった。ナックルカーブも同様に時間はかからなかった」。さらにNPBにも在籍したあの投手の動画からヒントも得たという。

「彼はもともとサークルチェンジを投げていたが、その変化の軌道を変えたいと思っていた時に、バウアー選手のYouTubeを見て、落ちるチェンジアップを学んで、すぐに使いこなせるようになった」

 その器用さがゆえに「天性のものを持っている」と絶賛した王氏によると、左腕を取材した際に「すごく日本と対戦したい」と意気込んでいたという。台湾のブレイク・スネル(ドジャース)とも言われる逸材が登板してくれば、侍ジャパンの脅威になるかもしれない。