第6回WBCで大会連覇を目指す侍ジャパンの1次ラウンド初戦(6日、東京ドーム)で対戦する台湾代表の〝不遇〟がクローズアップされている。

 2日に宮崎で予定されていたオリックスとの強化試合は雨天中止。MLB所属選手の出場が解禁され、大会直前の貴重な実戦機会が奪われた形でチーム内にも落胆が広がった。

 2024年に行われた「プレミア12」で世界一に輝き、今大会は「史上最強」の布陣。地元ファンの期待は過去最大級でWBCへの注目度も高い。日本と同じC組に属し、5日にオーストラリアとの開幕戦が迫っているだけに、地元ファンからはこんな声が広がっているという。

 台湾主要メディアのWBC担当記者は「大会運営や割り当てが適切ではないのではないかという声が上がっています。特にオーストラリアは前回大会ベスト8に進出したチームにもかかわらず、台湾やチェコとともに屋外球場(宮崎)での練習を強いられている。一方で韓国は過去3大会連続で1次ラウンド敗退にもかかわらず、日本と同じドーム球場を使用できる点に不公平感が募っています」と明かした。

 台湾の〝野球熱〟は高く、向けられる視線は温かくも厳しい。先日は直前合宿地の宮崎入りする際の主催者側の対応を巡ってひと悶着があった。「当初、桃園国際空港(台湾)から福岡空港へ飛び、そこから小型機(LCC)に乗り換えて宮崎へ行くか、陸路(バス)で4時間かけて移動するという行程が提示されていた」(台湾球界関係者)。業を煮やしたCPBL側が選手のコンディションを考慮して自前でチャーター機を手配したというが、主催者側の対応に地元ファンからは不満が噴出したという。

 地元では本番を前に「不遇」と受け止める声が一般的。苦難を乗り越えて戦う代表チームを応援する空気が広がっている。