6月初旬のMLBで、最強球団と最も危険な男が早くも同じ頂点に立っている。米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下の米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が1日(日本時間2日)に公開した最新のMLBパワーランキングで、ドジャースと大谷翔平投手(31)がそろって「主役」に据えられた。開幕から2か月が経過して各球団の立ち位置と個人賞レースの輪郭が見え始める中、同サイトは全米野球記者協会(BWAA)に属する地元記者らの投票を集計し、ドジャースを平均順位1・2で全30球団トップに選出。戦績は38勝22敗で、前回に続く1位を守った。名門の看板だけでなく、今季も実力でメジャー全体の基準点になっている。
その優勝候補の象徴として挙げられたのが大谷だ。同サイトは大谷をナショナル・リーグMVPの最有力候補とし「ナ・リーグには好調な投手陣がそろっているため、サイ・ヤング賞よりもMVPを獲得する可能性が高い」と評した。打者として出塁率4割を誇る一方、投手としても防御率0・82、対戦打者のOPS0・447という異次元の数字を残している。もはや比較対象は同時代の選手ではなく、2001~04年に4年連続MVPを獲得したバリー・ボンズ氏の領域だ。大谷が今季も受賞すれば通算5度目、4年連続。前人未到級の二刀流が、また歴史の扉をこじ開けようとしている。
一方で、サイ・ヤング賞争いの熱量も尋常ではない。ナ・リーグではブレーブスのクリス・セール投手(37)が8勝3敗、防御率2・01で有力候補に名を連ね、ブルワーズのジェイコブ・ミシオロウスキー投手(24)、フィリーズのクリストファー・サンチェス投手(29)、レッズのチェイス・バーンズ投手(23)らも強烈な存在感を放つ。サンチェスは5月に39イニングを投げ、25安打、45奪三振、3四球で失点ゼロという圧巻の月間成績を残した。ア・リーグではヤンキースのカム・シュリットラー投手(25)が候補に浮上している。
それでも、記事全体の芯は明確だ。チームではドジャース、個人では大谷。打って、投げて、勝たせる存在がいる限り、ロサンゼルスの王朝構想は机上の空論では終わらない。個人賞の行方はまだ長丁場の入り口にすぎないが、6月初旬の段階で早くも賞レースとパワーランキングの中心に立った大谷とドジャースは、今季のMLBを動かす最大の磁場になっている。












