米全国紙USAトゥデーのボブ・ナイチンゲール記者は1日(日本時間2日)に自身のX(旧ツイッター)に「MLB選手会はリーグ(MLBと球団オーナー)のサラリーキャップ案をあらゆる点で不適切として断固拒否した」と投稿した。
同紙の報道によると、MLB選手会で暫定事務局長を務めるブルース・マイヤー氏は「受け入れた場合、(選手側は)5億ドル(798億円)の減給となり、一部の契約が保証されなくなる」と語った。
オーナー側がロックアウトで対抗することは濃厚だが、同氏は「我々の組合は1度も破たんしたことがない。これからも破たんすることはないだろう」と選手会の強さを強調すると、MLB史上最長の232日間に及ぶストライキで1994年のワールドシリーズが中止になる前にMLBが提示した案より悪いと指摘した。
「本当に驚いたよ。もっと見栄えを良くしようと努力すると思っていたのにそれすらしなかった」
MLBは球団に対し2億4530万ドル(約391億円)のサラリーキャップと1億7120万ドル(約273億円)の最低年俸を提示したが、マイヤー氏は「この数字には福利厚生やアマチュア選手の契約金が含まれていないことを考えると誤解を招く」と批判。収益分配を50―50で約束したが、「選手たちはすでに収益の50パーセント以上を受け取っているのだから、収益が予測を下回った場合に給与が減額される可能性を受け入れる理由はない」と述べ、昨年、NBAの選手たちがリーグの収益予測が達成できなかったために約5億ドルを返還しなければならなかったことを例に挙げた。
MLBはマイヤー氏の記者会見から45分ほどで声明を発表し、「我々の提案はファンの懸念に応えるものです」「MLB選手会が交渉の場で我々の提案に反論したいのであれば喜んで耳を傾けます」と主張した。
マイヤー氏はファンが懸念しているMLBの格差についてはドジャースやメッツの年俸総額が原因ではなく、収益分配金を受け取っているにも関わらず給与支払いにあてようとしない球団が原因だと主張しており、平行線だ。
現在の労働協約は現地時間12月1日午後11時59分に失効する。「マイヤー氏は「皆が理性的に考えてくれれば、最終的には合意するだろう。いつになるか、何が必要になるかは分からないが、互いに話し合って解決しなければならない」と訴えるも「早期の合意を期待するほど楽観的ではないが、一方で何が起こるか分からない」と含みを持たせた。
交渉が決裂してオーナー側がロックアウトに訴え、選手会が対抗してストライキという泥試合に発展しないことを願うばかりだ。












