主砲離脱の暗雲を、地味で強固な救援陣が振り払おうとしている。シカゴの地元メディア「Chicity sports」は1日(日本時間同日)、ホワイトソックスのブルペンに着目。右ハムストリングの負傷で村上宗隆内野手(26)が10日間の負傷者リスト(IL)入りとなり、不安が広がる中でも、救援陣の充実こそが今季の強さを支えていると伝えた。
ホワイトソックスは5月31日(同6月1日)現在で32勝27敗。ア・リーグ中地区では首位ガーディアンズと1ゲーム差の2位につけ、直近10試合も7勝3敗と勢いを保つ。村上は5月30日(同31日)、右ハムストリングのグレード2損傷でIL入り。4~6週間の離脱見込みとなり、20本塁打、41打点、OPS0・938と打線をけん引してきた主砲の穴は小さくない。
それでも強調されているのは、村上だけに依存しないチームの厚みだ。ブライアン・ハドソン投手(29)は29試合で防御率1・26。長身左腕として要所を締め、勝ちパターンの安定感を生んでいる。ショーン・ニューカム投手(32)も23試合で防御率2・62と復活気配を漂わせ、ロングリリーフから終盤まで幅広く対応できる。
中でも評価を高めているのがグラント・テイラー投手(24)だ。23試合で防御率2・12、29回2/3で44奪三振。98マイル(約158キロ)の速球にカーブ、スライダーを交え、空振りを奪える球威は終盤の重圧にも耐え得る。これまでは6、7回を中心に起用されてきたが、1セーブ、4ホールドを記録。将来的なクローザー候補としての期待も膨らむ。
4月末に昇格したタイラー・デービス投手(27)も15試合で防御率3・12。派手さはないが、ブルペンに新たな選択肢を与えた。セランソニー・ドミンゲス投手(31)がチーム最多11セーブを挙げる一方で、ハドソン、ニューカム、テイラー、デービスらが競うように仕事をこなす構図こそ、今のホワイトソックスを簡単には崩れない集団にしている。
村上の離脱は痛い。だが、その爆発力に触発された周囲の戦力が、今度は主砲不在の期間を支えようとしている。首位を射程に入れるチームに必要なのは、スターひとりの馬力だけではない。
村上が戻るまでブルペンがリードを守り、帰ってきた主砲が再び打線に火をつける。その形が崩れなければ、今年のホワイトソックスに悲観論は似合わない。












