ア・リーグ西地区最下位のエンゼルスは1日(日本時間2日)の本拠地ロッキーズ戦に8―9で敗戦。23勝38敗はタイガース、ロッキーズに並ぶメジャーワーストでチーム状況は一向に好転しない。最近は本拠地の外で試合前に一部ファンが球団売却のデモを行うなど不穏なムードも漂う中、米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」電子版が「サラリーキャップはエンゼルスを救うのか、潰すのか?」という特集記事を掲載した。

 MLBが選手会に提案しているサラリーキャップ制は2027年シーズンの年俸総額の上限を2億4530万ドル(約390億円)、下限を1億7120万ドル(約274億円)に設定し、各球団の戦力均衡を保つことが狙い。選手会は断固反対しているが、このサラリーキャップ導入がエンゼルスの未来を左右するという。

「上限額はアルテ・モレノが破ろうとしなかったぜいたく税の第1基準と一致している。トラウトや大谷がチームにいてもモレノはぜいたくな税金のラインを下回り、リングを狙うことなくぜいたく税を下回った」と解説し「要するにアルテがチームを所属している限り、サラリーキャップがエンゼルスの運営方法を変える可能性はない」と断言。そして「しかし、それが鍵だ。アルテはどれくらいチームを支配続けるかだ」と続けた。

「大都市圏に拠点を置き、多額の利益を生み出す能力のあるエンゼルスの球団価値はサラリーキャップが導入されれば急上昇する可能性が高い」とする同誌は「フロントオフィス、フィールドコーチ全員が1年契約、そして新たな放送ネットワークの立ち上げといった状況を考えるとアルテ・モレノは球団売却に踏み切る構えのようだ。球団価値の終盤での急上昇を待つのは今の彼にとって理にかなっている。数億ドルの利益を得ることができれば、アルテはついに引退生活を満喫できるかもしれない」と指摘。サラリーキャップ制が導入されれば、オーナーは球団を手放す意向だという。

「サラリーキャップ制とそれに伴う球団価値の上昇が相まって、エンゼルスがようやくまともなオーナーシップ体制のもとに置かれることができれば、チームを救う可能性はある」。果たしてエンゼルスはどうなるのか。