阪神は2日、西武戦(甲子園)を台風の影響による荒天のため練習開始前に中止を決定。両軍の先発予定だった西勇輝、平良海馬両投手はともにスライドせず、仕切り直しで3日に行われる第1戦は大竹耕太郎と渡辺勇太朗両投手のマッチアップとなった。

 阪神にとって西武との対戦は因縁のカードだ。昨年の交流戦では、ベルーナドームで屈辱の3連敗。最終的にパ・リーグ5位に終わったチームに対し、苦杯をなめた。敵地とあってDH制で戦うなど、昨季は交流戦特有の難しさを突きつけられただけに、今季は甲子園でリベンジといきたいところだ。

 セ・リーグ各球団が苦戦している交流戦だが、藤川監督は「総じて見なければいけない。一喜一憂しない」と泰然自若の構え。数字上では今季も分が悪いが、最後まで野球はやってみなければ分からない。積極的に攻撃を仕掛けてくるパ・リーグ相手だからこそ、その勢いに付き合うだけではなく、甲子園での阪神野球の流儀でどう戦うかが問われる。

「パワーのある選手はパ・リーグには多い。セ・リーグにも緻密にボールを見極めて打っていく野球もある。こちらに分があることもある。常に技量が必要」と虎将。交流戦残り12試合ある中で、現在の2勝4敗という結果に引きずられることのないよう気持ちを引き締めた。

 昨季とは違い、現在の西武はパ・リーグ首位のチーム。かつての怪腕・西口監督体制2年目で投手力を軸に試合をつくり、打線も早いカウントから強く振ってくる。昨季の3タテのトラウマはあるかもしれないが、球団初の連覇を目指す阪神としては同じテツを踏むわけにはいかない。

 自他ともに認める〝雨男〟の先発・大竹が持ち前の投球術で試合をつくり、35イニング適時打なしの打線が復活してゲームの主導権を握ることができるか。昨季の借りを返す意味でも、この西武戦はただの交流戦の1カードではない。セ・リーグの首位を争うチームとして、ここで受け身に回るわけにはいかない。