竜の反攻ムードは、一夜にして冷え込んだ。中日が2日のソフトバンク戦(バンテリンドーム)に0―3で敗れ、今季8度目の3連敗を喫した。借金は14。交流戦開幕4連勝で一度は上向いた空気も、本拠地での1安打零封負けで急速にしぼんだ。

 打線はソフトバンクの大津に封じ込められた。7回一死で田中が左前打を放つまで1人の走者も出せず、許した安打はその1本だけ。今季5度目の零封負けとなり、井上一樹監督(54)も「牛耳られたという感じだね。ミーティングをしたり、映像を見たりということはやっているんだけど、体感した時に泡を食ってしまうというか…。頭で分かっていても対応するのは難しかった。幹也のヒット1本かな。ある意味、完全に抑えられた。そこは認めざるを得ない」と厳しい表情で振り返った。

 痛いのは、この本拠地6連戦を大きなヤマと見ていたことだ。中日は交流戦2カードを終えた時点で4勝2敗。球団内には「ここで勝っておかないといけない。来週からはビジターになる」と危機感があった。2日からソフトバンク、西武を本拠地に迎え、その後はロッテ、日本ハムとの敵地6連戦が待つ。今季のビジター成績は4勝18敗1分けで借金14。しかも2022年に新庄監督が就任して以降、日本ハムとの交流戦は通算2勝10敗と大きく負け越している。

 それだけに、ホーム初戦で大津にプロ初完封勝利を献上したダメージは小さくない。井上監督は「完敗だと言って白旗を振るつもりはさらさらないけど、うちのバッター陣が誰か突破口を開くことができなかった。それでズルズル行ってしまった」と反発力を欠いた打線を嘆いた。

 週末の西武戦では、高橋、隅田というパ・リーグ防御率上位組の登板も濃厚。再び沈黙すれば、せっかくの交流戦好発進が帳消しになりかねない。過去10年間で中日が交流戦に勝ち越したのは21年の9勝7敗2分けだけ。13年以来13年ぶりの交流戦開幕4連勝で飛び出したはずのドラゴンズだが、ホームで踏ん張れなければ、またしても「今年の交流戦も…」という重い空気にのみ込まれる。