ソフトバンクの山川穂高内野手(34)が、今季は〝オレ流〟でシーズンに臨む。14日から宮崎春季キャンプのチーム本隊に合流。連日、長時間にわたってバットを振り込み、状態を上げている。合流後の手応えについて「また自主トレと違うので。ユニホームを着て気を引き締めて。久々にチームメートと練習できてすごく充実している」と話し、練習の密度を高めている。

 今季へ懸ける思いは強い。シーズンを通して練習量を確保するため、このオフは約10キロの減量に成功。「疲れづらくなった。今年は回復力も上がっていると思う。そこが去年とは今の段階では一番違う」と効果を実感しているという。

 さらに、遠征先にも個人スタッフを運転手として帯同させる予定だ。チームとは別行動を取ることで、通常は難しいビジターでの試合後練習を行う構え。山川は「周りに助けてくれる人がいっぱいいるので」と感謝を口にし、「それぐらい、もうとにかくバットを振ろうと思っている」と決意をにじませた。

 取り組みの根底にあるのは、理想とする打者像だ。山川が思い浮かべるのは落合博満氏。3度の3冠王を獲得し、独自のスタイルで4番として君臨したレジェンドに「常々憧れているのは落合さん」と語る。練習中も表情を崩す場面は少なく、常に一定の緊張感を漂わせる姿は、落合氏のたたずまいを重ね合わせるかのようだ。

 昨年の日本シリーズで得た「呼吸を整え、ゆったりと打席に入る」意識も、今季のテーマとして持ち込む。「落合さんのように」と〝オレ流〟を貫き、理想の一年を目指す。

 狙うのは「4番でホームランも打点も日本で一番稼いで」のリーグ3連覇。この日も全体練習終了後、秋広と2人で約2時間半にわたってバットを振り込んだ。「何も言うことがない一年にしたい」と意気込む背番号5。泰然自若の精神でシーズンへ向かっていく。