ソフトバンク・栗原陵矢内野手(29)が16日に捕手として全体練習に参加した。投内連係に始まりブルペン、練習後の特守までみっちりと捕手のメニューをこなした。今年30歳を迎えるシーズンでの再挑戦。栗原がプロで歩んできたキャリアを踏まえて、1年以上前から指揮官の頭の片隅にあったプランが動き出した。
高校時代はU―18日本代表の扇の要としても活躍し、プロ入り後も捕手として鍛錬を積んだ栗原。だが、2017年から8年連続で100試合以上に出場した絶対的存在・甲斐が立ちはだかった。その牙城を崩すことは容易ではなく、捕手としての通算出場数は26試合。小久保監督が「元々捕手を辞めた理由は(甲斐)拓也がいたからなので。出番がないだろうということで他のポジション(に移った)」と説明したように外野手として出場機会を増やし、23年からは三塁が自身のフィールドとなった。
プロの世界に入り捕手から他ポジションへコンバートされるケースは多々存在する。中にはスキル不足から〝捕手失格〟となるケースもあるが、栗原の場合は決してそうではなかった。指揮官は「まだ捕手として自分が勝負したことがない」とそのキャリアを説明。部屋に栗原を呼び「捕手としての未練」がないかを確かめた。その結果、「捕手としての勝負する気持ちは消えているわけじゃない」と意思を確認したという。栗原は「(未練は)ないと思っていたけど試合中も捕手の配球を見たり、海野とかとしゃべったりする機会は多かった。自然と捕手のことを考えてたりしていた」と、胸の内にあった心残りを明かした。
指揮官の頭の中に「捕手・栗原」のプランが浮かんだのは最近の話ではない。「(甲斐)拓也が抜ける時には実は頭にあった」。正捕手不在となった昨年の宮崎春季キャンプ。既存の捕手陣にハッパをかけて競争を求めた一方で、頭の片隅に描いていた〝別プラン〟が明るみに出た形だ。
長年のブランクや手術歴のあるヒザ、腰の状態による練習量など考慮する要素は多いが、指揮官は「可能性を探るのがキャンプ」と語った。「捕手・栗原」プランはどのように動いていくだろうか。












