阪神・藤川球児監督(45)が13日、日本野球機構(NPB)の榊原定征コミッショナー(82)のキャンプ訪問を受け、練習の強度とチームの強さに太鼓判を押された。同コミッショナーは「阪神タイガースの緊迫感と緊張感が非常に強い」と印象を語り、藤川監督とも「時間を取っていただき、いろんな話を聞かせていただいて興味深かった」と振り返った。
メイングラウンドで藤川監督と談笑するなどし、練習風景を見守った同コミッショナー。12日は金武の楽天、この日は宜野湾のDeNAのキャンプを視察してきたといい「それぞれ熱のこもった練習をしているんですけど、阪神タイガースはやっぱり強いなという印象ですね」と言及した。
阪神の強さの根拠には「監督のリーダーシップの中でチームワークができている」「足を絡めた野球、走る野球で質が違う」などと具体的に踏み込み「1番から5番までびっしりそろっている。6番の候補もね、新しく入って今年も一番充実したチーム」と評価した。
一方の藤川監督は榊原コミッショナーとの談笑の中で、負傷により第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を辞退した石井大智投手(28)の話題にも触れたことを明かした。
「石井のこともご存じだったし、WBCは夢のある大会。彼も出たかっただろうし」と無念に理解を示しつつ、WBCの価値について「選手たちにも子供たちにも価値のあるものになっている。人口は減っているけれど、野球を始める子供は増えている」と語った。
競技普及の現場では各球団がジュニアやアカデミーを持ち、連携して底上げしている。そんな野球界全体の視点まで会話が及んだのは、藤川監督が興行としてのプロ野球の勝敗だけでなく、クラブ文化と育成をチームの柱に据えようとしている証しだろう。
キャンプでの練習の進め方についても、指揮官は独特の言葉で整理した。「強度を上げて、レストを取って、また強度を上げての繰り返し」。オフから積み上げてきた準備を、実戦が増える時期に向けて段階的に引き上げていく。












